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☆雪の降る街☆

人々にとって、ふるさとは生まれたところ、育ったところであると同時に

心のよりどころです。 思い出すだけで癒されるのはわたしだけ

・・・でしょうか?

         ☆雪の降る街☆

―東北極寒の故郷へ-

大宮駅から新幹線に乗ったときは雨だった。

2008年正月。

いつもなら帰省している我が家だが・・・。

今年は、仕事の関係で珍しく自宅で新年を迎えた。

1月12日~14日までの3連休。

息子と二人故郷へ向かった。

宇都宮を過ぎると雨は雪に変わり、

那須あたりでは、車窓に映った大粒の雪が

真横に流されていく。

「こおりやま~!こおりやま~!」

駅のアナウンスの声が響く。

扉が開き駅のホームに立った。

「・・・さ、さぶい(寒い)!」

この日は「今年一番の冷え込み」と、お天気お姉さんが言っていた。

東北の澄み冷え切った風が頬をなぐる。

郡山駅から車で約30分。

故郷の家に着いた。

お袋が、俺のために・・・?

・・・というよりも孫のために腕によりをかけてすき焼きを

作っている。

すき焼きといったらビール。

まずはビールと、台所へ。

「・・・さ、さぶい(寒い)!」

台所といったら、暖房器具のない家の中の極寒の地。

・・・しかもわが実家は、木造。

冷蔵庫を覗くと・・・、そこにはビールはなかった。

冷蔵庫脇にパックのまま置いてあった。

「・・・冷やしてないのか・・・!?」

床のビールに手を伸ばすと、

「ち・・・ちべたい(冷たい)!」

そう、極寒のこの地は、台所全体が冷凍庫化されるのだ。

そういえば、幼少のころ祖父母の家に帰省した折

土間にあったサイダーがあまりの寒さに、ふたが開き

中から凍ったシャーベット状のサイダーが吹き出していたのを

思い出した。

居間に戻ると、お袋が孫相手に、おいしいすし屋さんが

あるからそれを食べさせたかったと、語っている。

「・・・なに言ってるの。 この鍋のほうが美味しいよ!」と、

心の中でつぶやいた。

・・・見てご覧、あなたの正面にいる孫のうれしそうなその笑顔を・・・。

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